TOP‎ > ‎図書館利用案内‎ > ‎フロア案内‎ > ‎学科推薦‎ > ‎

フランス語学科おすすめ図書

2016年度

2016年11-12月

『イランの少女マルジ(ペルセポリス1)』マルジャン・サトラピ著;園田恵子訳(バジリコ)
『マルジ、故郷に帰る(ペルセポリス2)』マルジャン・サトラピ著;園田恵子訳(バジリコ)
『図説ケルトの歴史:文化・美術・神話をよむ』鶴岡真弓、松村一男著(河出書房新社)
『フランス・モード史への招待』徳井淑子ほか著(悠書館)
『方法序説』デカルト著;落合太郎訳(岩波書店)
『方法序説』デカルト著;谷川多佳子訳(岩波書店)
『ミケランジェロの生涯』ロマン・ロラン著;高田博厚訳(岩波書店)
『ヨーロッパ世界のことばと文化』池田雅之、矢野安剛編著(成文堂)

2016年9-10月

『移民の宴:日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活』高野秀行著(講談社)
『素晴らしきソリボ』パトリック・シャモワゾー著 ; 関口涼子, パトリック・オノレ訳(河出書房新社)
『「戦後80年」はあるのか:「本と新聞の大学」講義録』一色清ほか著(集英社)
『同時通訳はやめられない』袖川裕美著(平凡社)
『南仏プロヴァンスの12か月』ピーター・メイル著;池央耿訳(河出書房新社)
『フランス語で読む八十日間世界一周』ジュール・ヴェルヌ著 ; 西村亜子リライト・解説 ; 高野優訳(IBCパブリッシング)
『フランス語のはなし:もうひとつの国際共通語』ジャン=ブノワ・ナドー, ジュリー・バーロウ著 ; 中尾ゆかり訳(大修館書店)
『フランスのワーク・ライフ・バランス : 男女平等政策入門 : EU、フランスから日本へ』石田久仁子ほか著(パド・ウィメンズ・オフィス)
『ぼくは君たちを憎まないことにした』アントワーヌ・レリス著 ; 土居佳代子訳(ポプラ社)
『ヨーロッパの庭園:美の楽園をめぐる旅』岩切正介著(中央公論新社)
『「レ・ミゼラブル」をつくった男たち : ブーブリルとシェーンベルク : そのミュージカルの世界』マーガレット・ヴァーメット著 ; 高城綾子訳(三元社)

2016年6-7月

【林先生おすすめ】
『ケルズの書』 バーナード・ミーハン著;鶴岡真弓訳(創元社)
『論文の教室:レポートから卒論まで』 戸田山和久著(NHKブックス)

【小山先生おすすめ】
『摩擦する「母」と「女」の物語』 高岡尚子著(晃洋書房)
『愛の妖精』 ジョルジュ・サンド著;宮崎嶺雄訳(岩波書店)

【大岩先生おすすめ】
『外国語教育は英語だけでいいのか:グローバル社会は多言語だ』 森住衛著ほか編著(くろしお出版)

【武井先生おすすめ】
『揺れる移民大国フランス:難民政策と欧州の未来』 増田ユリヤ著(ポプラ社)
『ニグロとして生きる:エメ・セゼールとの対話』 エメ・セゼール著(法政大学出版局)

【伊藤先生おすすめ】
『揺れる移民大国フランス:難民政策と欧州の未来』 増田ユリヤ著(ポプラ社)
『イスラームと西洋:ジャック・デリダとの出会い、対話』 ムスタファ・シェリフ著;小幡谷友二訳(駿河台出版社)

【近藤先生おすすめ】
『ワカメちゃんがパリに住み続ける理由』 長谷川たかこ著(KKベストセラーズ)
『思考の整理学』 外山滋比古著(筑摩書房)

2016年4-5月

【林先生おすすめ】
『美術の歴史』クラウディオ・メルロ著 ; 木下哲夫訳(さ・え・ら書房)
『幸福論』アラン [著] ; 神谷幹夫訳(岩波書店)

【小山先生おすすめ】
『図説ヨーロッパの王妃』石井美樹子著(河出書房新社)
『女の平和』アリストパネース [著] ; 高津春繁訳(岩波書店)

【武井先生おすすめ】
『近代日本と仏蘭西 : 10人のフランス体験』三浦信孝編(大修館書店)
『シャルリとは誰か? : 人種差別と没落する西欧』エマニュエル・トッド著 ; 堀茂樹訳(文芸春秋)

2015年度

2016年1-2月

【林先生おすすめ】
『失われた時を求めて 全一冊』 マルセル・プルースト著; 角田光代、芳川泰久編訳(新潮社)
『アーティストが愛した猫』 アリソン・ナスタシ著; 関根光宏訳(ネクスナレッジ)

【小山先生おすすめ】
『フランス名詩選』 安藤元雄、入沢康夫、渋沢孝輔編(岩波書店)
『チョコレートの歴史』 ソフィー・D・コウ、マイケル・D・コウ著; 樋口幸子訳(河出書房新社)

【大岩先生おすすめ】
『オペラ入門』 石戸谷結子著(ヤマハミュージックメディア)

【武井先生おすすめ】
『フランス革命の肖像』 佐藤賢一著(集英社)

【近藤先生おすすめ】
『パリ移民映画:都市空間を読む:1970年代から現在』 清岡智比古著(白水社)

2015年11-12月

【林先生おすすめ】
『ななざしのレッスン』 三浦篤著(東京大学出版)
『名画は語る』 千住博著(キノブックス)

【小山先生おすすめ】
『マラルメ詩集』 マラルメ著;渡辺守章訳(岩波書店)
『フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史』 ジャン・ボベロ著; 三浦信孝, 伊達聖伸訳(白水社)

【大岩先生おすすめ】
『世界を食べよう!東京外国語大学の世界料理』 沼野恭子編(東京外国語大学出版)

【伊藤先生おすすめ】
『服従』 シェル・ウエルベック著; 大塚桃訳(河出書房新社)
『天国でまた会おう』 ピエール・ルメートル著; 平岡敦訳(早川書房)

【武井先生おすすめ】
『英詩訳・百人一首:香り立つやまとごころ』 マックミラン・ピーター著; 佐々田雅子訳(集英社)

【近藤先生おすすめ】
『あらわす文法』 東郷雄二著(白水社)
『パリこれ:住んでみてわかった、パリのあれこれ。』 とのまりこ著(新潮社)

2015年9-10月

【小山先生おすすめ】
『「レ・ミゼラブル」を読みなおす』 稲垣直樹編著(白水社)
『超訳日本国憲法』 池上彰著(新潮社)

【大岩先生おすすめ】
『ソラリス』 スタニスワフ・レニ著 ; 沼野充義訳(早川書房)

【伊藤先生おすすめ】
『私とは何か「個人」から「分人」へ』 平野啓一郎著(講談社)
『映画で歩くパリ』 佐藤久理子(スペースシャワーネットワーク)

【武井先生おすすめ】
『サルトル、世界をつかむ言葉』 渡部佳延著(トランスビュー)
『世界中の言語を楽しく学ぶ』 井上孝夫著(新潮社)

【近藤先生おすすめ】
『ケベックを知るための54章』  小畑精和、竹中豊編著(明石書店)
『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』 石井好子著(河出書房新社)

2015年6-7月

【林先生おすすめ】
『方法序説』 デカルト著 ; 落合太郎訳(岩波書店)

【小山先生おすすめ】
『フランスの肖像:歴史・政治・思想』 ミシェル・ヴィノック著 ; 大嶋厚訳(吉田書店)
『ドーミエ風刺画の世界』 喜安朗編(岩波書店)

【大岩先生おすすめ】
『フランスの配色』 城一夫著(パイインターナショナル)

【伊藤先生おすすめ】
『国境政策のパラドクス』 森千香子, エレン・ルバイ編(勁草書房)
『寛容論』 ヴォルテール著 ; 中川信訳(中央公論新社)

【武井先生おすすめ】
『日本を創った12人』 堺屋太一著(PHP研究所)

【近藤先生おすすめ】
『日本語が亡びるとき』 水村美苗著(筑摩書房)

2015年4-5月

【林先生おすすめ】
『幸福論 : アラン』 合田正人著(NHK出版)

【小山先生おすすめ】
『侯爵夫人ポンパドゥール : ヴェルサイユの無冠の女王』 マーガレット・クロスランド著; 廣田明子訳(原書房)
『ユリウス・カエサル』 塩野七生著(新潮社)

【大岩先生おすすめ】
『九年前の祈り』 小野正嗣著(講談社)

【伊藤先生おすすめ】
『フランス流テロとの戦い方』 山口昌子著(ワニブックス)

【武井先生おすすめ】
『読書力』 齋藤孝著(岩波書店)

2014年度

2015年1-2月

【小山先生おすすめ】
『対訳フランス語で読む「赤と黒」』 Stendhal[著]; 小野潮編著(白水社)
『フランス語で広がる世界:123人の仲間』 日本フランス語教育学会編(駿河台出版社)

【大岩先生おすすめ】
『八月の日曜日』 パトリック・モディアノ著 ; 堀江敏幸訳(水声社)
『音楽と文学の対位法』 青柳いづみこ著(みすず書房)

【伊藤先生おすすめ】
『21世紀の資本』 トマ・ピケティ著 ; 山形浩生, 守岡桜, 森本正史訳(みすず書房)

【武井先生おすすめ】
『エキゾチック・パリ案内』 清岡智比古著(平凡社)
『市民のための世界史』 大阪大学歴史教育研究会編(大阪大学出版会)

2014年11-12月

【熊澤先生おすすめ】
『パスカル パンセ』 鹿島茂著(NHK出版)
 就職に悩むA君、激務に追われるB子さん、定年退職したEさん、元重役Kさん、それぞれにパスカルの『パンセ』が答えを出してくれることを巧みに筆者は断章139などを使って紹介しています。徹底した人間観察から人間の生き方に深く切り込む思想の誕生に本書は立ち合わせてくれます。
 
『般若心経』 佐々木閑著(NHK出版)
 NHKテレビテキストのヒット作の1つです。これほどに『般若心経』の語句をよく解説し、大乗仏典の心を簡略にとらえたテキストを私は知りません。是非学生さん、特にこれから留学する人達に読んでいただきたい。向こうの人は日本人を仏教徒と見ていますから。何も答えられない人は奇妙な人となりかねません。
 
【小山先生おすすめ】
『ドイツの歴史教育』 川喜田敦子著(白水社)
 本書は、戦後のドイツがナチスの「負の過去」と向き合うとともに、更に当時の普通のドイツ人の戦争責任、ユダヤ人以外の「忘れられた犠牲者」の存在、これらを次世代に伝える努力をしてきた経緯を、ドイツにおける歴史教育と歴史認識の在り方を通して、犠牲者としてのドイツ人の存在や近年のネオナチ勃興にも目配りしながら、詳細な分析と紹介を試みたものです。多くの困難を抱えながらも、過去と向き合う努力を重ねてきたドイツは、今やEUの指導的立場を堅持し、国際社会から信頼される大国になっています。敗戦から70年近くを経ても相変わらず歴史認識をめぐって近隣諸国とギクシャクした関係が続いている日本の私達が是非一読したい一冊です。
 
【大岩先生おすすめ】
 本書は、文法的な説明はもちろん、様々な場面に応じた語彙や表現の紹介を交えながら、メモ書き程度のレベルから短い日記文の実践まで、わかりやすく手ほどきしてくれています。基礎フランス語をある程度習得した学生の皆さんに最適です。本書を参考に、フランス語で日常のできごとをつづり、「毎日ちょこっとでフランス語力アップ」をめざしましょう。
 
『失われた時のカフェで』Patrick Modilano(作品社)
 Patrick Modilano 氏が2014年度のノーベル文学賞を受賞しました。 彼はフランスで「生きている最も偉大な作家」と称される人気作家です。受賞理由は、「把握し難い人間の運命を再現し、占領下の生活を描いた記憶の芸術」を創造した点にあるとされます。彼の作品は数えきれないほどありますが、今回はこちらの作品を紹介します。ぜひ彼の世界を味わってください。
 
『青春論』 亀井勝一郎著(角川書店)
 この夏、京都のマニアックな本屋(ガケ書房)で見つけました。遥か昔、学生のころに読んだ懐かしさで手に取りました。今から60年近くも前の戦後復興期の文章ですが今夏復刻したようです。中でも、「ただひとり」という気分を味わったからこそ、今多くの「友」とむすびつき得たという喜びを見出すことができるというところと、音楽のもつ直接的な魅力にはどんな小説も絵画も彫刻も及ばない、という箇所に思い入れをもった覚えがあります。
 
【武井先生おすすめ】
『フランス敗れたり』 アンドレ・モーロワ著, 高野彌一郎訳(ウェッジ)
 著者はアカデミー・フランセーズ会員でもあり,作家,評論家,歴史家としても優れた著名人です。元々,アメリカ(英語)で出版された原著が日本で翻訳され,雑誌連載の後に出版されたのが1940ですが,日本でも記録的な大ベストセラーとなり,2005年に復刊されたのが本書です。内容は第二次世界大戦の緒戦でフランスが瞬く間にドイツ軍に敗れ,国家の崩壊を来した背景を,その敗戦に立ち会った著者が愛国的な眼差しで描いたものですが,現代日本を考える上で通づるものがあります。ぜひ読んでください。
 
『フランス語でめぐるPARIS』 杉山利恵子著(the Japan Times BOOK CLUB)
 付属のCDで自然なフランス語を聞きながら,パリの特徴,おすすめの美術館・公園だけでなく,様々なテーマについての知見を得たり深めたりすることができます。内容はインタビュー形式ですが,スクリプトをはじめ,語彙,文法説明なども添えられ,更には「話し言葉の特徴」についてのコラムもあり,盛りだくさんです。1年生にはまだ難しいでしょうが,意欲のある人は,パリ在住のフランス人によるナチュラルスピードで収録された生きたフランス語をまずは聞いてみてください。おまけ(?!)もついているので見つけてください。

2014年9-10月

哲学のヒント』 藤田正勝著(岩波新書)
ヤマザキマザック美術館:作品選』 ヤマザキマザック美術館準備室編(ヤマザキマザック美術館)
ヌーヴェル・ヴァーグの全体像』 ミシェル・マリ著、矢橋透訳(水声社)
根を持つこと』 シモーヌ・ヴェイユ著(岩波文庫)
フランス文学と死生観』 熊澤一衛著(駿河台出版)
鑑賞のための西洋美術史入門』 早坂優子著(視覚デザイン研究所)
翻訳教育』 野崎歓著(河出書房新社)
資本主義の終焉と歴史の危機』 水野和夫著(集英社新書)
いま読むペロー「昔話」』 工藤庸子訳・解説(羽島書店)

2014年6-7月

【熊澤先生おすすめ】
歴史とはなにか』 岡田英弘著
 著者はモンゴル史の専門家で学士院賞受賞者です。「歴史認識の差」と特に今日よく言われます。フランス文化史も世界史の中に入れて把握したいものです。一体、歴史とは何か?人が歴史を書くとしたら一体どういう立場からか?このような疑問を持ち出したら本書を読み、著者の博識に触れて一緒に考えてみて下さい。

 フランス語学科の学生さんにこのタイトルの本をすすめるとは!!
現代史を余り教えない中高教育、又最近の「自由主義史観」で現実が歪められていないか?と思うからです。是非、本書を批判的に読んでみてください。「国際教養」が「世界教養」になりますよ。1944年6月はノルマンディー上陸作戦の月であり、同時に日本軍のサイパン島の失陥で東京が空襲圏に入った月でもあります。(p.58)この2つの出来事は英・米の反撃の点でつながっていたのです!!

【小山先生おすすめ】
マリー・アントワネットの娘』 藤本ひとみ著
 本書は、マリー・アントワネットの4人の子供達のうちただ一人革命後も生きのび、1851年、72歳で亡くなった長女のマリー・テレーズの生涯を綴ったエッセー風評伝です。時代に翻弄された彼女の人生の物語は、彼女が生きた激動の時代の理解につながるとともに、彼女の人生との向き合い方は、読者にとって反面教師になってくれることでしょう。他に、「マルゴ王妃」の評伝も収められています。史料に当たり、現地での取材に裏付けられた評伝は、フランス史の副読本としてもおすすめであると同時に、面白く読めるものです。

日本の開国:エミール・ギメあるフランス人の見た明治』 尾木圭子、フランシス・マクワン著
 本書は、明治の初め、日本を訪れたリヨンの実業家エミール・ギメと彼に同行した画家フェリックス・レガメーの見た日本の姿、日本についての見解、更には帰国後のフランスでの日本紹介の活動を中心に据えながら、日仏交流の初期の頃の状況を教えてくれます。軍事や産業、法律などの分野でフランス人達が日本の近代化に貢献した史実の紹介では、もちろん、あの富岡製糸場についても記述があります。図版や写真も豊富で、実に興味深く、当時の状況を実感できるよう工夫されています。

【大岩先生おすすめ】
フランス紀行』 ブノワ・デュトゥルトル著
 旅行ガイドかな?と思わせる題名ですが、こちらは小説です。
主人公のデイヴィッドは、フランス人である父親についてはほとんどなにも知らずニューヨークで育ちます。成長するにつれ、アメリカの俗悪さに心底うんざりし、フランスへの憧れを異常なまでに募らせ、フランスへと旅立ちます。
「くすっ」と笑ってしまうアメリカ人青年のフランス発見だけでなく、同時に月刊誌の副編集長を務める冴えない中年男の人生も描き出されていきます。日本ではまだあまり知られていませんが、新進気鋭のフランス人作家の代表作です。

世界十五大哲学』 大井正、寺沢恒信著
 ソクラテス、プラトン、デカルト、カント、ヘーゲル、マルクス、サルトル・・・もちろん聞いたことがありますよね?本書はこうした15人の大哲学者の思想、生涯、時代背景が平易に書かれている名著で、今春復刻されました。「哲学って難しそうだし、自分には関係ないし」と思っている皆さんに特にお勧めします。また「第一編」だけ読んでも西洋の哲学の歴史を知ることができますから、ぜひ手に取ってみてください。

【武井先生おすすめ】
 歴史家コルバンがやさしく丁寧に歴史を語るスタイルで書き下ろされ,社会が変化すると「英雄や偉人」そのものの概念も変わっていくため、「英雄や偉人」が時代によって変わるものなのだということを教えてくれます。そもそも本書の目的は、一定の時代に英雄がどのように創られ,その英雄が場合によってはどのように貶められていったかを検討することでしたが、実は近代フランス人の心的傾向の変化が同時に分析されているものでもありますからその視点から読んでみるのも面白いと思います。

レヴィ=ストロース』 カトリーヌ・クレマン著
 レヴィ=ストロースはフランス構造主義の創設者とされる民族学者です。哲学教師の職を捨て、ブラジル原住民の生態を調査し、その後は特に神話研究に取り組んだのも,彼が問い続けた「自然と文化はどのように区別されるのか」を追求するためでした。前世紀後半に盛んとなった一種の方法論ではあるものの、様々な分野に影響を与えた構造主義。本書は彼と親交の深かった著者が、彼の思想と生涯を分かり易く解説しています。ぜひ一度読んでほしい本です。

2014年4-5月

【熊澤先生おすすめ】
 英語とフランス語を同時に学ぶとき、発音に混乱が出たり、動詞の活用の多い、少ないなどいろいろ悩みます。
受動態が仏語では少ないのは何故か(P.113)など教師を長くしていて気付いたことも載っていますよ。
1-2年生に特に勧めます。
 
 アフリカは独立したあと4つのタイプがある。政府が国づくりを進める、運営手段がない為進度の遅い国、幹部が利益を追い求めて国づくりの遅れる国、国づくりをはじめから考えていない国。仏語圏アフリカ14ヵ国の運命はいかに、現状はいかに?知って考えておきたいものです。
 
【小山先生おすすめ】
脂肪のかたまり』 モーパッサン作 高山鉄男訳
 本書は、19世紀末の売れっ子作家モーパッサンの出世作です。
1870年、普仏戦争に敗北したフランスのルーアンにプロシャ軍進駐という史実を背景にしたこの作品は、自らも祖国のために従軍したモーパッサンによるものならば、さぞかし、反プロシャと祖国愛に溢れた内容かと思いきや、「人間社会の縮図」とも言える登場人物達を通して、人間のエゴと偽善を見事にえぐり出しています。その筆の確かさは、ジャーナリストとしても活躍したモーパッサンの鋭い批評精神を感じさせるもので、作品展開の巧みさとともに一読したら忘れられない本書の魅力になっています。
ところで、「脂肪のかたまり」とは?それは読んでのお楽しみ!
 
【大岩先生おすすめ】
お菓子でたどるフランス史』 池上俊一著
 お菓子と言えばフランス、フランスと言えばお菓子。マドレーヌやフィナンシェ、最近ではマカロン・パリジャン、カヌレ、カリソン、パン・デピス・・・たくさんのフランス菓子が私たちの身近な存在になりつつあります。教会や修道院で生まれ、王や貴族、のちにはブルジョワやスター的パティシエによって、フランスでひときわ輝きを放ってきた宝石的存在、フランス菓子。本書は、お菓子を味わいながら?フランス史にも詳しくなれる、お勧めの一冊です。ちなみに大学近くのケーキ屋さんPierre précieuseはまさに「宝石」という意味。こちらもお勧めです。
 
 皆さんは知らない単語に出合った時どうしますか。もちろん(真面目な人は)辞書を引くでしょう。でも、ちょっと待ってください。辞書で与えられる定義は「点」でしかなく、それぞれの本当の意味は結局推論によって判断するしかありません。しかもそれが外国語だった場合、その推測には自分の持つ母語マップを無意識に適応してしまいます。ん?少し難しい?本書の340ページ辺りに詳しく説明があるので、ちょっと読んでみてください。本書は、人がどのように「ことば」を覚えていくものなのか、さまざまな実験を通して明らかにしてくれます。日頃の学習のヒントがもらえること請け合いです。
 
【武井先生おすすめ】
 明治以降の日本の近代化プロセスをたどり直し、フランスとの出会いが持った意味を、10人の渡仏した日本人-経済、思想、政治、美術、文学、哲学と分野のバランスを考慮した人選-に焦点を当て振り返ることができます。東京・日仏会館の文化講座(講演)を土台に編んだ本なので読みやすいです。
 
知の逆転』 ジャレド・ダイアモンド[ほか述]
 ジャレド・ダイアモンド、ノーム・チョムスキー、オリバー・サックス、マービン・ミンスキー、トム・レイトン、ジェームズ・ワトソン。本書はこの著名人六名とのインタビューをまとめたものなのでとても読みやすいものです。六人に共通する姿勢が読み取れれば、情報が溢れ、スピード感が求められる現代で何を拠り所とすれば良いのかが見えてくると思います。

2013年度

2014年1-2月

【推薦者:熊澤先生】
新自由主義の復権:日本経済はなぜていたいしているのか』 八代尚宏著
 市場を尊重しすぎるという誤解を解きつつ、「新しい市場主義」の経済思想を紹介するもの。
市場競争を重視し、それを妨げるような企業の行動を禁止することで所得再配分もうまくいくのか。
素人の私も次の本(『新自由主義の帰結』服部茂幸著)と同時に読み比べて思案中です。

新自由主義の帰結:なぜ世界経済は停滞するのか』 服部茂幸著
 リーマンショックの教訓を踏まえて、『新自由主義の復権』と正反対(?)の態度を示し、別の経済思想を提出しようとするのが本書。
現代のアベノミクスの動向を批判的にみるためにもプラスする。
経済思想は結局ポリティックだとつくづく思える。
economie politiqueとscience economiqueはどう違う(?)

【推薦者:小山先生】
『戦士ジャンヌ・ダルクの炎上と復活』 竹下節子著
 ジャンヌ・ダルク生誕600年記念の翌年2013年に出版された、日本における最新のジャンヌ・ダルクに関する著書です。
彼女をめぐる史実を、英仏の確執とナショナリズム、宗教界と政治闘争、ジェンダーの問題というように、現代に通じる視点で読み解くことに重きを置いた興味深い一冊です。

守銭奴』 モリエール作、鈴木力衛訳
 17世紀の「喜劇王モリエール」の性格喜劇の中で最も上演回数が多いと言われる、彼の代表作のひとつです。
裕福なのにけちん坊のアルパゴンのせいで苦労する娘と息子。
ところが、そのアルパゴンは息子が恋するお嬢さんに思いを寄せて......。
拝金主義の横行はいつの時代にもありましたが、本書を改めて手に取りながら、儲け主義が幅をきかせ、経済が上向くことだけに気を取られているような印象を受ける昨今の日本の情勢が気になってしまいました。
【推薦者:伊藤先生】
『自発的隷従論』 エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ著、山上浩嗣訳
 現在16世紀が俄然注目されています。
ラ・ボエシはモンテーニュの友人としてフランスでは有名ですが、日本ではあまり知られていません。
宗教戦争や圧政に苦しんでいた当時の思想をやっと日本語で読むことが出来るようになりました。

2013年11-12月

【推薦者:熊澤先生】

新書アフリカ史』 宮本正興, 松田素二編

 アフリカ諸国の独立は1960年、当時エンクルマ大統領が英雄でした。
50年たってマリーの紛争にフランスが介入し、国民の支持、アフリカ諸国の共感を得ています。トンブクツも有名になりました。
かつてアフリカの東西を結ぶ道、サヘル地域の中心!これからフランス語学科もアフリカに視野を拡げます。
是非、この本でこれからのアフリカを知ってください。

 『グローバル恐慌:金融暴走時代の果てに』 浜矩子著
 著者は2008年9月15日のリーマン・ブラザーズの倒産を受けて筆をとりました。
短期間で金融に依存している世界の恐ろしさの分析に全力をあげて書き上げました。
モノづくりをまじめにやっていれば良い時代ではない時代に生きる我々も学ぶべきものがあります。
ビジネスコースの学生は是非読んで論文作成も養って下さい。

【推薦者:小山先生】
ヨーロッパ文化と日本文化』 ルイス・フロイス著、岡田章雄訳注
 本書は、16世紀の日本で布教活動に従事していたイエズス会宣教師のルイス・フロイスが、当時の日本の社会や風俗を観察し、日欧の比較・対照を記録したものです。
日本人にとって当たり前で問題にされないことが、他国の人々にとっては必ずしもそうではないということは現代でも同じで、本書を読んでいて改めて気づかされることも多いことでしょう。
また、一方で、時に異文化に対して、自身の狭い知見による誤解や安易な一般化という事態もありがちなことです。
訳者による注釈は、多少なりとも、フロイスの証言をより客観的に見返すことに役立っています。 

パリの歴史風景』 饗庭孝男編.
 本書は、古代から20世紀初頭までのパリの姿を、時間軸でたどりながら、歴史的建造物や都市の様々な施設、街並み、文化、そこで生きる人々の生活といった、その時代ごとに特徴的なパリの姿を、図版や地図、写真資料も適宜交えながら、実に生き生きと、わかりやすく説明しています。
ヨーロッパの首都とも言うべきパリの成り立ちを知るだけでも興味深いですが、今も街の至るところに歴史が息づいているパリを訪れる時にも役立ってくれる一冊です。

【推薦者:大岩先生】
世界遺産で巡るフランス歴史の旅』 松本慎二著
 フランスは世界有数の世界遺産登録数を誇ります。中でも文化遺産は35件。
本書には、フランス全土に拡散する世界文化遺産がそれぞれもつ歴史やエピソードなど詳しく紹介されています。
歴史を知ることで今のフランスの魅力がもっと見えてくるはずです。

【推薦者:伊藤先生】
フランス中世文学名作選』 松原修一ほか訳
 中世文学の代表作を日本語で読める機会はなかなかないのでこの機会にアンソロジーで多様なフランス文学に触れてください。
近代の文学とはひと味違う世界を堪能して欲しいです。

2013年9-10月

【推薦者:熊澤先生】
死の思索』 松浪信三郎著
 死を問うことは生を問うこと!
ソクラテス、イエス、それにモンテーニュ、パスカル、サルトルらのフランス文化の中核を占める人の死生観をまとめています。ヨーロッパ文化入門です。
 
アメリカ人の英語』 秋澤公二著
 1-2ページの短い文章から、英語に、とくにアメリカのWASPの使う英語とその文化背景について興味がもてるようにできている本です。
TOEICの勉強のためにも、側面から支えてくれるでしょう。

【推薦者:小山先生】
 歴史女性が画家として生きることが困難だった時代、「もっとも正統的な印象派」と評され、
モネやルノワールなどと共に活躍したフランスの女性画家ベルト・モリゾの評伝です。
とりわけ、彼女の画家としての在り方、その作品の先進性と独創性にも着目しながら、
彼女の画業を明らかにすることに力点が置かれていて、「本格的評伝」という言葉にふさわしい一冊です。
また、文学における女性像同様、絵画の世界でも男性目線による女性像の創造があることを改めて気づかせてくれるなど、著者による作品分析は、絵画を鑑賞する上での様々なヒントを読者に提供してくれます。 
 
女性画家の魅力:すぐわかる』 千足伸行監修
 西洋絵画ではルネサンスから20世紀まで、日本については江戸時代から昭和まで、
「描くことに命を燃やした女性たちの生涯と作品」を紹介した女性画家についての入門書です。
美術展でも紹介される機会の少ない多数の女性画家の存在とその多彩な画風を本書で知って、きっと学生の皆さんは驚くことでしょう。
坂上氏のベルト・モリゾの評伝にも、比較の対象として他の女性画家達とその作品についての簡単なコメントがあります。
女性画家による作品についての坂上氏の分析とも重ね合わせながら本書を参考にすると、より理解が深まることでしょう。
 
【推薦者:大岩先生】
知の逆転』 ジャレド・ダイアモンド [ほか述]
 本書は、現代最高の知性と称される6名の科学者へのインタビューを通して、国家間格差、資本主義の将来、理想的な教育、大学の研究と産業との新たな関係などといった現代的テーマについて、その本質を見極めながら考えるものです。
グローバルな問題を論じる上でに欠かすことのできない思考や考え方を知るいい機会になると思います。  

2013年6-7月

2013年4-5月